悪質なヤミ金は、完済をさせてくれません。こちらに完済するお金や意思があっても、適当な理由をつけ完済を拒否してきます。
完済させない(完済ブロック)とは
ヤミ金や正規の業者を含むすべての貸金業者は、利息をもらい利益を出しています。
そのため、貸したお金は完済されるよりも利息の支払いの方がありがたいと感じていますが、まともな業者は借主が完済したいと申し出れば完済させてくれます。
しかし、悪質なヤミ金は完済する旨を伝えても完済をさせてくれません。
完済をさせないヤミ金は、1万円から2万円程度の少額の貸付けしか行わず、利息も同等かそれ以上の金額を提示します。これは、最初から完済をさせるつもりがないので、1、2回の返済で元金分を回収するためです。
その後に返済される金額は、すべて利益となるため、完済をさせず延々と利息だけを払わせます。完済する旨を伝えても、適当な理由をつけ利息のみの支払いに仕向けてきます。
- 確認連絡がなかったなどの理由をつける
- 担当者が不在であったり電話に出ない
- 使えない口座を伝えてくる
ほとんどのヤミ金は、返済日の前日や当日に確認の連絡を入れなければいけません。そのルールを逆手に取り、「完済の場合は前日の〇〇時までに伝えてくれ」などと言い完済をさせません。
次の返済日に合わせ、しっかりと完済の旨を伝えようとしても担当者が不在であったり電話に出ずに、数時間後にしれっと電話をしてきて完済は認めません。
たとえ、確認の連絡で完済の旨を伝えられても完済できるとは限りません。利息と元金で口座を分けて入金してくれなどと言い元金分の口座は使えないものやデタラメを教えて完済を拒否します。
この他にも、あらゆる手口で完済をさせません。仮に、勝手に全額を振り込んだとしても完済とは認めず、押し貸しや嫌がらせを受けることになります。
では、完済をさせないヤミ金から借りてしまった場合はどのようにすればいいのでしょうか?
完済をさせない時の対処法
完済をさせないヤミ金に捕まってしまうと、パンクするまで利息を搾り取られてしまいます。この手の悪質業者は、弁護士や警察に相談しても逆上することが多く、嫌がらせや取り立てがエスカレートする可能性があります。このことから、個人的には最初は自分で交渉することをお勧めします。
交渉と言っても、普通に完済したいと伝えるだけでは完済はさせてくれないので、多少の演技が必要になります。
- 返済する余力がないこと
- 完済できるタイミングが今しかないこと
- このタイミングで完済できなければ迷惑をかけてしまうこと
- 完済したとしても機会があれば利用すること
このように、なんとかお金を集めたような演技をし完済させてもらえるよう交渉してみてください。完済できれば儲けもんです。ヤミ金に教えている口座を解約するか一時的に止めましょう。
また、この方法でも完済できなければ何をやっても通用しない相手だと思います。弁護士や司法書士、警察などに相談しましょう。
まとめ
完済をさせないという手口は、10年以上前から使われています。しかし、すべてのヤミ金業者が使っている手口ではなく、完済させないのは一部の悪質業者だけです。
借りる前の段階で、完済できるヤミ金か完済できないヤミ金か判断するのは難しいため、ヤミ金での借り入れ経験が長い人でも見分けがつかず、引っかかってしまうことがあります。強いて言えば、悪質なヤミ金は口調や態度が悪いので、その点で判断するしかありません。